旧古河庭園は、北側の丘には洋館、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園という、和洋折衷なギャップ萌えなところ。
正確には、和と洋のエリア分けが有機的に結びついているところが秀逸!
園内それほど広くはないのに、細部まで見始めるとたくさんの遊び心溢れています。
有名なバラの洋風庭園だけじゃない旧古河庭園の魅力をご案内!
9月30日更新
「旧古河庭園では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、令和3年6月4日(金)から整理券予約システムを導入いたしました。
緊急事態宣言は解除されますが、10月1日以降も引き続き新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、事前予約による入場制限を行います。
※10月11日(月)(10月4日(月)予約開始分)から、入園者数上限を現在の一日2,000人から4,000人に変更します。
庭園入園時間は2時間毎に分かれています(④最終枠のみ1時間30分となります)。
ご予約の際にお選びください。
入園時間(①9時~11時、②11時~13時、③13時~15時、④15時~16時30分)にご入園ください。
ご予約はインターネットのみとなります。
詳細は下記予約専用サイトをご覧ください。」
公益財団法人 東京都公園協会 HPより抜粋
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index034.html
旧古河庭園って?
駒込駅そばの都立庭園
台地の斜面と低地という地形を活かし、北側の丘には洋館、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園を配し、伝統手法と近代技術の融和で和洋の調和を実現しているところが秀逸!
洋館と洋風庭園の設計者は、他に旧岩崎邸庭園洋館・鹿鳴館・ニコライ堂などの日本建築界に多大な貢献をした英国人ジョサイア・コンドル博士(1852~1920)。
日本庭園の作庭者は、京都の庭師・七代目植治こと小川治兵衛(1860~1933)の手によるもの。
また、現存する近代の庭園の中でも、極めて良好に保存されている数少ない事例で重要であることから、国の名勝指定を受けてます。
基本情報
住所
〒114-0024 東京都北区西ケ原1丁目27−39
アクセス
JR京浜東北線 上中里駅 下車 徒歩7分
東京メトロ 南北線 西ヶ原駅 (N15)下車 徒歩7分
JR山手線 駒込駅 下車 徒歩12分
都電荒川線「飛鳥山」下車 徒歩18分
北区コミュニティバス(王子・駒込ルート)20分間隔「旧古河庭園」下車
JR駒込駅より5分・JR王子駅より20分
※駐車場はなし
開園時間
午前9時~午後5時
(入園は午後4時30分まで)
休園日
年末年始(12月29日~翌年1月1日まで)
令和3年1月18日(月)12時~17時
令和3年2月15日(月)12時~17時
入園料
一般 150円
65歳以上 70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
和洋折衷のギャップ萌えな庭園?
洋館「旧古河邸」
ジョサイア・コンドル最晩年の作で、大正6年5月に竣工。
外観
主構造は煉瓦造、小屋組と床梁は木造、一部鉄骨梁を使用。
2階ホールにトップライト。
外壁は真鶴の新小松石(安山岩)の野面石積み、切妻屋根は天然スレート葺き、出窓や玄関ポーチ屋根は銅板瓦棒葺きという素朴で重厚な外観!
内部
洋館内部に和室を完全な形で取り込んだ極めて珍しいもの。
1階がすべて洋室で主に接客のための空間、2階は寝室以外の部屋が伝統的な和室。
和洋の様式を巧みなエリア構成で和洋の調和を図ってます。
和と洋を共存させる手法は庭園の特色ともなっています。
※洋館「旧古河邸」別途入館料があり、コロナ禍で一部制限も。
http://www.otanimuseum.or.jp/kyufurukawatei/
実際に入ってみた!
個人的に感動したのは、食堂の天井。
漆喰を塗り重ね、種々の果物を模しています。
彫刻のようで彫刻でなし、当時の左官技術の高さに感動!
建築好きはお金払っても見るべき(写真不可、残念)!
1階の大食堂の喫茶利用だけでも、チラ見くらいは出来ます。
西洋庭園
ジョサイア・コンドル設計で、左右対称(シンメトリー)幾何学模様の刈込のフランス整形式庭園と、傾斜を利用した立体的なイタリア露壇式庭園の技法を合わせてます。
バラと洋館も調和して、なんて絵画的!
日本庭園エリア
日本庭園
小川治兵衛作庭で、心字池を中心に枯滝・大滝・中島を配しています。冬のマツの雪吊とこも巻・ソテツの霜除は風物詩となっています。また夏の大滝の水音と秋の紅葉もおすすめです。
灯篭
多種多様な形の灯篭が点在。
日本的な陰影の造形美が楽しい!
枯滝
水を使わないで山水の景観を表現する「枯山水」の道具立ての一つが枯滝。心字池の洲浜の奥の渓谷に、御影石や青石、五郎太石などで造られています。
大滝
10数mの高さの滝。
園内のもっとも勾配の急な所を人口的に断崖とし、深かい山林の渓谷の趣をだしています。
曲折して水流に変化を持たせ、数段の小滝がまとまっていく凝った造り。
以前水源にしていた井戸が枯渇し、現在は井戸水と池水を循環させています。
茶室
関東では珍しい崩石積と庭門で仕切られた茶庭の中の茶室。
春と秋のみ、お庭園内にある茶室にて、1服700円でお抹茶(干菓子付)を楽しめます。
自然あふれるロケーションの中で、至福の一服って最高です。
おすすめの時期は?
バラ
春のバラフェスティバル(ライトアップあり)
春バラ(5月中旬~6月下旬)
秋のバラフェスティバル
10月中旬~11月下旬
※各種イベントはコロナ禍の影響が出ています。
紅葉
11月中旬~12月上旬
紅葉の時期に見つけた遊び心
まったく園側からのアナウンスないのに、ちょっとしたところに写真スポット!
ちょっとしたところに、バラ。
梅
2月中旬~3月中旬
つつじ
4月中旬~5月下旬
園結びチケットって?
園結びチケット(六義園・旧古河庭園共通入園引換券)
一般 400円
65歳以上 200円
駒込駅の反対側「旧古川庭園」とセットで巡れる!
「(旧古河庭園の)染井門」は近いけれど、「六義園正門」まではそこそこ距離あり!
六義園とは?
六義園は、四季折々の表情をもつ庭園で、いつ来てもいいところです。
なかでも、桜・つつじ・紅葉・正月は人気で多くの人で混雑します。
ただ現在はコロナ禍、やむを得ず臨時休園や入園規制など、事前予約も必要だったりもします。
六義園正門は駒込駅の反対側にあり徒歩約10分の位置、旧古河庭園からも徒歩で約20分ほど。
コロナ禍の注意点
現在、コロナ禍の状況を鑑みて、各種イベントの中止や臨時休園さえ実施されています。
来園時は、必ず公式な情報を参照して下さい。
年末年始期間における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の更なる感染拡大防止のため、以下の期間を臨時休園とされています。
臨時休園期間 令和2年12月26日(土)から令和3年1月11日(月・祝)まで
「旧古河庭園は和洋折衷のギャップ萌え!」のまとめ
旧古河庭園は、洋館・洋風庭園・日本庭園という、和洋折衷でギャップ萌えな珍しい庭園。
和と洋のエリア分けが有機的に結びついている!
園内、細部まで見始めるとたくさんの遊び心溢れています。
そんらを見つけるのは、宝探しのよう。
有名なバラの洋風庭園だけじゃない旧古河庭園の魅力に溢れています。
そして、今はコロナ禍。
ライトアップなどのイベントは中止続き・・・。
いつかまた安心して散策出来るといいですね!
ご覧頂き、ありがとうございます。