※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
着物ビギナー卒業編!

普段着着物の生地選び!安くて洗えて気軽な反物3選!

普段着着物の生地選び

ぶっちゃけ普段着着物の生地(反物)選びはどうしたらいい?

既製品やリサイクル着物(古着)で着物を着始めて…、

着物って楽しい!!

と、なった人。

そろそろマイサイズの着物が欲しくなってきてませんか?

「好みのデザインの生地(反物)で着物を仕立てたい…!!」

そこでブチ当たる問題は、「生地(反物)の種類が多くて、何がなんだか分からない!」ということ。

ここでは、数ある生地(反物)の中から、普段着着物に向いた「安くて洗えて気軽な反物3選!」をお話します!

この記事で、こんなことが分かります!

  • 生地(反物)の素材や織り方の種類
  • 普段着着物の生地(反物)選び!
  • 安くて洗えて気軽な反物3選!

実際の仕立て込みのお値段相場にも触れつつ、情報の整理とどストライクな提案をします!!

生地(反物)の素材や織り方の種類

反物機織り

どんなものがあるの?

素材・織り方(更には糸の種類も!)で、着物に使われる生地は多種多様。

どんな素材がある?

昔から使われている天然素材から、人工的に作られた化学繊維まで、着物には色々使われていいます。

その種類とその特徴についてご紹介!

正絹(しょうけん)

絹(シルク)ですね。

着物の中では格式高い素材と言えます。

蚕(かいこ)の繭(まゆ)から作る天然繊維です。

特徴
  • 美しい光沢と滑らかな肌触り
  • 染料が入りやすい、着物の美しく繊細な柄を表現することに適す
  • 吸水性・吸湿性・通気性に優れる
  • 空気をよく含み保湿性も高い
  • 軽くて丈夫
気をつけるべき事
  • 水に弱く縮む性質(汚れても水洗い不可)
  • 紫外線を吸収すると黄色く変色する性質
  • 虫食いされやすい
  • 毛羽立ちやすい

木綿(もめん)

綿(コットン)です!

ワタの種子から作る天然の植物繊維。

特徴
  • 絹糸に比べて太い糸になる
  • 厚みがあり素朴な風合い
  • 吸湿性・通気性が良い
  • 手触りは柔らかい
  • 糸が太く繊細な図柄の染色には向かない
  • 光沢感なくフォーマルには向かない
気をつけるべき事
  • 水に強く家庭で洗濯出来る
  • 一方で濡れると縮むため、着物を仕立て前に採寸に注意するか水通しなどの処理をするかが必要
  • 絹同様、直射日光で黄色く変色する

麻(ヘンプ)・芋麻(ラミー)・亜麻(リネン)など多種。

着物ではヘンプ・ラミーが多い。

最近は和紙にも使われるマニラ麻にも注目が集まっています!

下記記事も読んでみて下さいね!

和紙で出来た服とは?
和紙の服のメリットとは?デメリットはないのかハンカチで体験!和紙でできた服のメリットとは?デメリットはないのかハンカチで体験してみたら、「総合的には最強では?」と思った件。...
特徴
  • 吸水性・速乾性・通気性が高く夏の素材
  • 硬くてつやがあり水に強い
  • 凹凸のある生地に仕上げることで、肌への接地面が少なく涼しい
気をつけるべき事
  • 家庭での洗濯が出来るものの、縮みやすくシワにもなりやすい
  • 凹凸が潰れるためアイロン不可
  • 脱水は控えめに干し、自重でシワを伸ばす

ウール

羊毛などの動物性の繊維。

特徴
  • 熱伝導が低く、冬暖かく、夏涼しい
  • 厚みがあり素朴な風合い
  • 吸湿性に優れる
  • 手触りは柔らかい
  • 染色しやすく、色落ちしにくい
  • 水洗いすると硬くなる
気をつけるべき事
  • 家庭で洗濯出来るが注意が必要(特に脱水)、頻繁には洗えない
  • 毛玉が付きやすい
  • 虫が付きやすい

ポリエステル(化学繊維)

石油から作られる化学繊維。

安価かつ大量生産が出来ます。

特徴
  • 速乾性があり丈夫
  • 吸水性・吸湿性が低く蒸れやすい
  • シワになりにくく、変色もしにくい
  • 高価な絹の代用品としての側面があり、一部フォーマルが可
  • 水に縮まないので、雨の日も気軽に着られるし、家庭で洗える
  • 一方で技術の進化により、高額ながら柔軟性や光沢に優れたものや、吸水速乾に優れたものも出てきた
気をつけるべき事
  • 汗を発散しにくく、蒸し暑い夏に向かない
  • 静電気が発生しやすい
  • 生地が滑りやすく、着崩れしやすい
  • 独特な光沢感が強すぎると安っぽく見えることもあり(TPOに注意)
  • 化学繊維は土に還りにくい上、細かいチリも生む、環境負荷の問題があり

どんな織り方がある?

着物生地の織り方は大きく分けて3つ!

平織り(ひらおり)

シンプルに経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に交差させて織ります。

  • 摩擦に強く丈夫
  • 硬くハリがある
  • 通気性に優れる
  • 伸縮性はあまりない

綾織り(あやおり)・斜文織り(しゃもんおり)

経糸2本以上に緯糸1本を交差させて織ります。

出来上がりは斜めの筋が見える特徴で、デニム生地はこちら。

  • 平織りより耐久性が劣る
  • しなやかでシワになりにくい
  • やや光沢感がある
  • 伸縮性がある

朱子織り(しゅしおり)・繻子織り(しゅすおり)

経糸と緯糸の交差を少なくすることで、どちらかの糸が表面に出てくる織り方です。

  • より光沢感がある
  • 滑らかな質感で高級感あり
  • 摩擦に弱い
  • 引っかき傷が付きやすい

普段着着物の生地(反物)選び!

反物選び

じゃ、普段使いにはどれが向いてるの?

以上を踏まえて、普段着着物に合う生地(反物)選びといきましょう。

普段着着物にするポイント!

  • お手頃な値段で気軽であること
  • 雨でもへっちゃらで家庭で洗えること
  • 着心地がいいこと
  • 丈夫であること
  • 長期間着られること(真夏を除き、季節を選ばないデザイン)
  • 部屋着からちょっとしたお出かけも出来ること

普段着には木綿着物がベスト!

それぞれの素材に当てはめると…(一部の特殊なものは外します)、

  • 正絹は肌触りは最高だけど、扱いが難しい
  • 麻(綿麻混含む)は洗えて涼しいけれど、多シーズンは着られない
  • ウールは機能高めだけど、冬物が多く頻繁には洗えない
  • ポリエステルは安くて扱い簡単だけど、着心地が悪い

これらを踏まえて、木綿が「安くて洗えて気軽」と言うことでベスト!

そして、平織りか綾織りが丈夫でいいです!

木綿生地の種類

木綿生地(反物)にも種類があります。

  1. 「阿波しじら」をはじめとした特徴強めな木綿
  2. 「産地の名+絣」は絣織り(かすりおり)という織りで独特な柄を出す木綿
  3. 「産地の名+木綿」はシンプルな各地で庶民の普段着だった木綿

①・②は、ハイグレードで高価なものが多く、気軽な普段着とは言えません!

というワケで、③が一番いいと思います!

安くて洗えて気軽な反物3選!

反物

普段着着物に向く生地(反物)をピックアップします!

おススメを紹介するよ!

遠州木綿(えんしゅうもめん)

静岡県の遠州地方で作られている伝統生地です!

  • 木綿の持つ優しい肌触りと日本らしい風合いが魅力で、着れば着るほどに肌に馴染む
  • 遠州縞と呼ばれる古さを感じさせない伝統的な縞模様も特徴
  • 色の組み合わせや縞の幅などで、シックな雰囲気のものからポップなものまで

部屋着からちょっとしたお出かけにも向きます!

価格帯は、反物として10000〜20000円前後、着物の仕立て代込みで25000〜40000円程度になります。

片貝木綿(かたがいもめん)

新潟県小千谷市の片貝町の「紺仁工房」で作られている木綿織物です!

  • 太さの違う3種類の経糸が規則的に並んでいるのが特徴で、太い糸だけが肌に当たるためさらっとした着心地
  • この凹凸がしっかりと布地同士が重なり着崩れしにくい
  • 華美な柄がないもののバリエーション豊富な格子模様も特徴
  • 日常に溶け込む素朴な美しさ

合せる帯のデザイン他、着こなし次第で多様なコーデが出来ます!

価格帯は、反物として20000〜30000円前後、着物の仕立て代込みで35000〜50000円程度になります。

僕が初めて着物を仕立てたのも「片貝木綿」でした!

ストレッチ性があり着心地は最高です!

片貝木綿 反物青濃淡 格子木綿の着物 送料無料 きもの近江屋

価格:18,700円
(2022/5/18 21:22時点)
感想(1件)

楽天市場では、こんなポップな反物もありました。

「片貝木綿」は、手掛けている工房が同じなので、ネットで買うのも安心感。

コチラは、反物幅が40cm(水通し)ですが、5%程度縮むので注意して下さいね!

伊勢木綿(いせもめん)

三重県津市の周辺で生産されている、国内最高級の純綿糸で織られた木綿織物です!

  • 単糸という撚(よ)りが少ない糸をゆっくりと織り上げ、他の木綿織物よりも肌触りが柔らかいのが特徴
  • 長く愛用するほどに、さらに柔らかく風合いを増す
  • シワになりにくく、通気性や保湿性に優れている
  • 着物のしっかりとした着心地が苦手な方や、着物初心者の方にも気軽
  • 模様は格子や縞のシンプルながら、色の組み合わせで表情が違う

自由な個性を出しやすく、洋服感覚でコーディネートできる木綿です!

価格帯は、反物として15000〜25000円前後、着物の仕立て代込みで30000〜45000円程度になります。

番外!好きな生地を持ち込む裏技!

最後にちょっと裏技をご紹介!

一部の理解ある着物屋さんには、手芸店で手に入れた生地で仕立ててくれるところもあります。

諸条件はお店によって違うと思うので、直接相談の上、購入して持ち込みましょう!

僕の知る着物屋を紹介するなら、東京都豊島区の池袋西口にある「ゆめこもん」さん!

店主は気さくな「なかどん」さんです。

こちらのインスタ投稿は、実際に生地を持ち込まれたお客さん!

仕立て代など、詳細は「ゆめこもん」さんの公式サイトをチェックしてみて下さいね!

「普段着着物の生地選び!」のまとめ

普段着着物

「ぶっちゃけ普段着着物の生地選びはどうしたらいい?」

何が分からないか、分からない…(笑)!

そんな普段着着物を楽しみだした人に向けて、「安くて洗えて気軽な反物で仕立てるには?」どうするか?

について、情報の整理とともに、「安くて洗えて気軽な反物3選!」として、具体的な提案をさせて頂きました。

本当のことを言えば、今は「より快適なポリ素材」や「洗える正絹」などもありますが、その話はまた今度。

参考になったら嬉しいです!

ご覧いただき、ありがとうございました!

ABOUT ME
前向きのススメ
前向きさんって呼んでくださいね! こちらでは普段着着物を発信していますが、もうひとつのサイトでは僕の興味の赴くままの発信をしています! メインは池袋周辺情報です。 良かったら、そちらもチェックを!