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着物ビギナー実践編!

コロナ禍にこそ浴衣を普段着に!夏着物との違いと着る機会を増やすには?

浴衣のイメージを払拭する!

このコロナ禍、「浴衣」を着る機会は激減。

夏祭り、盆踊り、花火大会…と言ったイベントがぜんぜん無いので…、

着たくても着れない!

その影響で現在、浴衣メーカーさんのみならず、着物業界全体が大変な事に!

このままでは着物文化に大きな影響が残りそうです。

僕は日本人としても一着物ユーザーとしても、とっても心配なワケです。

そこで、僕から提案!!

コロナ禍にこそ浴衣を普段着にしませんか!?ってこと。

「そもそも夏着物との違いって何か」に迫りつつ、「浴衣を着る機会を増やす」にはどうするか?

そんな話をしようと思います!

この記事を読むと分かること!

  • コロナ禍では「浴衣=イベント」のイメージが悪影響を起こしている!?
  • 「浴衣」と「夏着物」の違いって!?
  • 「浴衣」の着る機会を増やすには?
  • 着られる期間を長く出来る「浴衣」を選ぶポイント!

ではでは、浴衣ライフを楽しみましょう。

コロナ禍では浴衣のイメージが悪影響!?

浴衣イベント

コロナ禍では、「浴衣」のイメージは悪い方向へ向かいます。

浴衣のイメージって?

浴衣と言えば「イベント」のイメージ

浴衣と言えば「イベント」のイメージをされますね!

夏祭り、盆踊り、花火大会…。

浴衣イベント

でも、コロナ禍で多くのイベントが中止の今、浴衣をそりゃみんな買わないですよね。

せっかく買っても「そもそも着る機会やタイミングがないかも?」ってなります。

イベントでなく浴衣で街歩きするにも、「コロナ禍にイベント事のお出かけ」と思われるのは気が引けるワケです。

このままでは、浴衣メーカーさんのみならず、着物業界全体が大変な事になるのでは?

メーカーは「浴衣」とすると売りやすい?

浴衣

にしても、そもそも…、

「夏着物」と「浴衣」の違いって何?

って、思いませんか?

実は「夏着物」と「浴衣」には、差が今はほとんどないんですね!

形・シルエットは基本的に同じなんです。

では、何故メーカーは「浴衣」として売るのか?と言うと…

  • 「浴衣」とすれば着物初心者でも買う人が増える すると
  • 生産量が増やせる すると
  • お値打ちになる すると
  • 敷居が低くなる すると 
  • なおさら着物初心者が買い易くなる このループになる

だからメーカーは「浴衣」を商品名とすると、売りやすくなるんですね!

「浴衣が売れない!」コロナ禍では逆効果

この売り方は、正に「浴衣はイベント事に結びついている」からこそ出来ること。

だから、イベントのないコロナ禍で「浴衣が売れない!」のは当然と言えば当然で、逆効果に働いてしまっている…。

また、着物愛好者にすらこのイメージがあるので、「今、浴衣は買わない」となります。

初心者も着物愛好家も「浴衣」と「夏着物」の違いについて、すごく曖昧なんだと思います。

「夏着物」同様に普段から着ればいいですが、イベントじゃなきゃ浴衣を着られないというイメージを、どう変える事が出来るのでしょ?

「浴衣」と「夏着物」の違いとは?

着物

さっきも触れた「浴衣」と「夏着物」の違いについて深堀りします。

着物のプロでも迷う?

「浴衣」と「夏着物」の違いは無い?

「浴衣」と「夏着物」のシルエットは同じ…。

では、形が一緒なら「浴衣」と「夏着物」の違いとは何だろう?

素材で言えば、正絹(しょうけん:絹の事)は、浴衣にはないです。

汗を吸う前提の浴衣、頻繁に洗うことが出来ないからです。

一方、木綿をはじめ、麻、科学繊維(ポリ)なら、どちらもあります。

じゃ、何が違うの?

例えば、同じ素材でも…

  • 柄が大きくコントラストが強ければ 浴衣の印象
  • 無地や柄が小さくワントーンなら 夏着物の印象

もしくは、着こなしからみると…

  • 素肌に羽織り裸足に下駄やサンダルなら 浴衣の着こなし
  • 下に何か着て足袋で雪駄を履けば 夏着物の着こなし

と、取れるとは思いますけれど、印象については定義でもなんでもないし、浴衣で夏着物同様の着こなしも出来るワケです。

やっぱり決定的な違いは無いんですね!

言うなれば、「ユーザー側の捉え方で変わる!!」という事でしょうか?

とは言え違う部分?

とは言え、交わらない部分を捻り出しました(笑)!

あえて言うなら、浴衣は透けないように生地が厚い分、真夏に着物として着る(もう一枚下に着る)のは暑いですかね?

夏着物と浴衣には今は差が「ほとんど」ない、そう「ほとんど」は無いが…

  • 下が透けなくて洗える素材は「浴衣」寄り
    ※素肌に着るため洗えないものは用途が合わない
  • 下が透けて洗えない素材は「夏着物」寄り
    ※洗えるものもあるし、今の技術で洗える様になった素材もあり

そして、TPOにおいては…

  • 「浴衣」としては、カジュアルシーンのみ着られる
  • 「夏着物」の一部のみ、フォーマルとして着られる

まとめると、素肌に着るため下が透けなくて洗えるものは「浴衣」として着られるが、洗えない素材で下に何か着ないと透けてしまうものは「夏着物」としてのみ着られる。

そして、フォーマルで着られるのは「夏着物」の一部のみとなります。

カジュアルシーンなら浴衣は長い期間着られる!

要するに、透けなくて厚い生地の浴衣は、カジュアルシーンで着物として着られれば、涼しい時期を含めて長い期間着られると言う事!

ここまでくれば、「イベントだけでしか浴衣を着ないと言うのは、もったいない!!」と思えたはず!

ただ、浴衣ならなんでもいいワケではなくて、「ザ・浴衣」はさすがに季節感に問題が。

そこで次の章では、違和感の出づらくて、普段着使い出来る浴衣の選び方のポイントを抑えていきます。

コロナ禍にこそ浴衣を普段着にする!?

浴衣選び

このコロナ禍に、着物初心者が普段着として長い期間着られる、浴衣を選ぶ基準をご提案!

どんな浴衣がいいの?

前提条件のおさらい

浴衣選びの前に、ちょっと振り返りましょう!

ユーザー側としては、

  • 「浴衣」と言えばイベントありき
  • 着る機会やタイミングは夏のみ

浴衣メーカー側としては、

  • 「浴衣」と言えば、敷居が低く、普段は着物を着ない人にもリーチ出来る
  • 夏へ向けての準備も大量生産出来る
  • 「浴衣」は素材的に見ても格安に販売出来る

コロナ禍になった事で、

  • イベントが無いので、「浴衣」は着られない
  • 着物愛好家さえも「浴衣」はイベント着というイメージで着ない

と言った理由で浴衣は売れない状況です。

そして、「夏着物」と「浴衣」の差はほとんどなく、「浴衣はイベントでしか着られない」という既成概念を外せたなら、

  • 「着物」と生地は一緒でも安く手に入る
  • 着こなし次第で、真夏は「浴衣」、真夏以外の春・秋の間には「着物」として着られる

なので、コロナ禍でたとえ一時期着られなくても、着るタイミングは必ず作れます!

着られる期間を長く出来る浴衣を選ぶ!

浴衣の二人

では、これらを踏まえて、「浴衣」を選ぶポイントはこちら!!

「ザ・浴衣(夏)」のイメージの…

  • 柄が大きくコントラストが強いもの
  • 凹凸が大きい生地のもの(風が通るのでいかにも涼しげ)

と言ったものは避けて、

  • 無地ないし柄が小さく、色のトーンが低いシンプルなもの
  • 凹凸が小さい生地のもの

の浴衣を選べば、

  • 「タイミングに関係なく長期間着る」事
  • 「着物としても使う」事

が出来ます!

この条件にあう浴衣は、「木綿や麻、綿麻混、化学繊維(ポリ)、セオアルファなどの新素材、の平織り」となると思います。

※平織り:通気性が良く丈夫なベーシックな織り方

そうすれば着る機会は増え、着物コーデで「普段から着ている」体にすれば、世間の目が気になったり、気が引けることも無いです。

補足:夏の帯選び

帯も夏のものがあります。

素材的には麻のものが涼しくていいと思います。

ただ、ちょっとお値段高めなので…、無理しなくて大丈夫!

素材はともかく「単仕立て(ひとえじたて)」の裏地のない帯を選ぶのがオススメ!

よくあるのは「袋帯(ふくろおび)」と言って二重になった帯なんですが、…暑いです。

ちょっとだけ実例

僕の浴衣で言うなら、こんな浴衣…、

浴衣

こちらは、綿麻混の浴衣、柄は抑えめで今回の趣旨に合うものですね!

浴衣

木綿の浴衣で、やや凹凸がある加工ですが、シンプルなデザインです。

着物としてきるには、ギリギリの印象です。

浴衣

更にこちらは、木綿の「しじら織り」です。

張りの異なる糸で平織にし、緩い糸を縮ませることで表面が波状になった生地。

シンプルですが、凹凸大きく夏感強め。

着物として着るには、ちょっと微妙…かな?

浴衣

そして、こんな感じだと柄の主張が強いので、今回の趣旨には合いません!

もちろん自由ですが、男着物においては「浴衣感」強めになります。

例えば、こちらが浴衣の着こなしとしたら…、

着物の下にもう一枚着て、足袋を履くと、着物の着こなしとなります!

浴衣を普段着に!

コロナ禍でも、おうち時間を使って着付けを覚え、生活の中で所作にも慣れて、時にはちょっとしたお出かけもして、浴衣を着る機会を増やしましょう。

たくさん浴衣を着たいな!

せっかくなので、手持ちの洋服の衿シャツやサンダルなので和洋折衷コーデにも挑戦してみて下さい。

今の時代は、バランスを見ていろいろ試せると思います。

そうして少しずつ、襦袢(じゅばん)や足袋、雪駄など、アイテムを増やして行けば、もう着物沼です(笑)!

たくさん着れば、浴衣も普段着に近づくはず!

ちなみに「着物を普段着にしたい!」と書いた記事はこちらへ!

着物を普段着に!
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「コロナ禍にこそ浴衣を普段着に!」のまとめ

浴衣

コロナ禍でイベント無く「浴衣」の機会は激減し、着物文化に大きな影響が残るかもしれません。

そこで今回は「浴衣=イベント」イメージを払拭し、コロナ禍にこそ浴衣を普段着にする(着られる期間を長くする)為の浴衣選びを提案しました。

チャレンジしてみてね!

せっかく浴衣を着るなら、思いっきり楽しんで欲しいと思います!

それで、業界が盛り上がるなら、Win-Winですね!

ちなみに、「着物を普段着にするメリット・デメリット」はこちらの記事です!

男着物を普段着にしたら変人扱いされる?
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というワケで、ご覧頂きありがとうございました!

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